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執筆者の写真小瀧 真理子

冬の骨折、着替えに困っていませんか?暖かく過ごすための3つの工夫

更新日:12月3日

こんにちは!骨折の方のための服を研究・制作している、デザイナーの小瀧です。


冬の骨折、こんなお悩みはありませんか?「ギプスが太くて、普段の冬服が着られない…」「寒いから厚手の服を着たいけど、袖が通せず着られない…」「服が着られないから外出を避けてしまいがち…」など、寒い季節の骨折には服の問題が大きな壁となってしまいます。痛みを感じることなく楽に着られて、暖かく過ごせる服ってどんな服なのでしょう?腕の骨折中でも暖かく快適に過ごすための3つの工夫をご紹介します。


冬の骨折、着替えで困っている人へ、暖かく過ごすための工夫をお伝えします

暖かく過ごすための3つの工夫


この記事では、冬の骨折で着替えに困っている方へ、少しでも暖かく過ごすために今日からできる工夫を3つお伝えします。「何を着ればいいの!?着られるものがない!」と混乱する気持ちを抑え、おうちにある服を冷静に見つめてみましょう。


以下でご紹介するような服がクローゼットに見つからない場合は、少し手間ですが、新しく服を調達するのが良いかと思います。骨折は一時期のものですが、少しでも快適に過ごすための工夫は、日々の暮らしを豊かにする上でとても大切です。着替えのときも安全第一!痛くないよう、あまり腕を動かさずに着替えができるよう、準備を整えることをおすすめします。


工夫1:大きめの服を着る


まず最初にご紹介するのが「大きめの服を着ること」です。これは今日からできる手軽な対策ですが、実はとても効果的です。


腕にギプスをしていると、いつものサイズの服ではアームホール(袖ぐり)が小さくて腕を通せなかったり、袖が細くて腕が入らなかったり、ギプスが服に当たって思わぬ痛みが発生する原因になったりします。


そこで、普段よりもワンサイズ(もしくはツーサイズ)大きめの服を選ぶことで、アームホールが大きくなり、袖にギプスが通りやすくなります。以下のポイントを参考に、服を選ぶようにしましょう。


POINT1:生地に伸縮性がある服を選ぶ


前開きのシャツなどは着やすいように感じますが、生地に伸縮性の無いものは着脱が難しいので注意しましょう。頑張ってなんとか着ることはできても、脱ぐのがとても困難になる場合があります。できるだけやわらかくて、伸縮する素材のものを選びましょう。少しカジュアルなスタイリングになりますが、トレーナーなど、生地に動きもあり、袖も大きめの作りのものは、ゆったりと着られるのでおすすめです。


POINT2:厚手の生地や裏起毛の素材を選ぶ


服の生地は厚手の素材や裏起毛の素材を選ぶようにしましょう。寒い時期はとくに「何枚も重ね着をして過ごす」ということが多くなると思いますが、骨折をしていると何枚も着るのがとても負担になります。厚手の生地や裏起毛の素材で作られた服は、1枚でも保温性を高めることができるため、とてもおすすめです。

大きいサイズだと袖や丈も長くなってしまいますが、何よりも優先すべきは暖かく快適に、寒さを感じることなく過ごすことなので、安全性を優先し、服を選ぶようにしましょう。


工夫2:ボタン付きの服を羽織るように着る


ボタン付きの服は、冬の骨折時に役立ちます。カーディガンなどもおすすめです

次に、ボタン付きの服を羽織るように着る方法をご紹介します。冬は、ダウンジャケットなど、ファスナー付きの服が多く見られますが、ファスナーは両手での操作が必須になるため、一人で(片手で)開閉するのがとても難しいアイテムです。一方で、ボタン付きのコートやジャケットであれば、片手でも比較的簡単に開閉ができます。


また、柔らかくゆとりのあるカーディガンやセーターなどのボタン付きアイテムは、羽織るように着ることができ、前を閉めて着用できるため、保温性が高まります。羽織って着る服は温度調節もしやすいという利点もあります。温かい室内では前を開け、寒い外出時にはしっかりと前を閉めるなど、体感温度に合わせて対応することができるのが良いですね。骨折中でも適切な温度管理を行い、快適に過ごすことができます。


工夫3:ダウンベストを羽織る(袖なし)


冬の骨折で役立つのが、ダウンベストです。簡単に袖を通せて、安全に着ることができ、暖かく過ごすことができます。

最後に、袖なしのダウンベストの着用をおすすめします。袖なしのダウンベストは生地の滑りもよく、アームホールが広いため、ギプスをしている腕も、楽に通すことができます。着脱が簡単で、且つ、保温性にも優れているので、屋内でも屋外でも着用したいアイテムです。


前開き・ファスナー付きのものが主流ですが、ファスナーを閉じずに羽織るだけでも胴体部分を暖かく包み込めるので、試してみましょう。ボタン付きのものがある場合は、尚良しですね!フリースのベストも同様の効果を期待できるので、おすすめです。


まとめ

骨折で冬の着替えに困っている人へ、まずはおうちのクローゼットの中を確認して、安全に着られる服があるか探してみましょう

以上、「冬の骨折、着替えに困っていませんか?暖かく過ごすための3つの工夫」をお伝えしました。


多くの方が、担当の先生から「暖かくして過ごしてくださいね」と伝えられるそうです。しかし患者さんは急なことなので「着替えはどうしたらいいんだ…!」と、途方に暮れてしまうと思いますが、どうか安心してください。最適な服を選び、着方を工夫することで、暖かく快適に過ごすことができます。


まず第一に、安全に着られる服を見つけること。そして次に、しっかりと寒さ対策を考えて服を選ぶようにしましょう。骨折中でも暖かくして過ごすために、これらの工夫をぜひ試してみてください。皆様が少しでも快適に冬を過ごせることを、心からお祈りしております!


最後に


冒頭でご紹介した通り、わたしは「骨折の方のための服を研究・制作」しています。KIRARERU (着られる) というブランドを立ち上げ、骨折の方向けのお洋服を開発し、販売しています。


上記に挙げたような冬の着替えの問題を解決すべく、着やすくて暖かい、裏起毛のトレーナーもご用意しています。そして暖かいだけではなく、ギプスをしている方の袖先が取り外せるようになっているという工夫も詰まった、シンプルで素敵なデザインに仕上げています。

骨折してても着られる服 あったかいトレーナー 冬服

もしよろしければ、Amazon楽天Yahoo ショッピング にも出店していますので「骨折 服」などで検索してみてください。


最後までお読みくださりありがとうございます!

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骨折を早く治すために、腕を動かさずに着られるKIRARERUの服
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