こんにちは!骨折の方のための服を研究・制作している、デザイナーの小瀧です。
腕の骨折を早く治したいとき、骨折用アームホルダーと三角巾、どちらがおすすめ?と、迷われていませんか?どちらがより使いやすくしっかりと腕をサポートをしてくれるのだろうとお悩みのことと思います。
今回の記事では、それぞれの特徴や利便性を比べてみて、私のオススメをお伝えしたいと思います!

骨折用アームホルダーって?
まずはじめに、アームホルダーについてご紹介します。アームホルダーは、腕を固定し日常生活を安全に・快適に過ごすためのサポーターです。アームホルダーの最大の利点は、手腕を絶妙なバランスで固定することです。長さの調整が簡単にできるので、ご自身の体型やコンディションに合わせて、快適な位置にフィットさせ、心地良い位置をキープすることができます。
骨折用アームホルダーのメリット
(1)ちょうどいい位置に微調整が可能
ベルトの長さが片手で簡単に調節できるため、着ている服の厚みやその日のコンディションによって、ちょうどいい快適な位置に固定することができます。
(2)腕の重さが分散される
多くのアームホルダーがクッション性のある背中当て(首当て)を使用しているので、腕の重みが分散され、長時間の着用も快適に過ごせます。
(3)通気性に優れている
アームホルダーによっては通気性を考慮した生地が使用されるなど、長時間の使用を前提とした設計になっています。さまざまな商品があるので、夏場は通気性の良いものを、冬場はしっかりしたホールド感のあるものを選ぶなど、意向に沿った選択ができます。
骨折用アームホルダーのデメリット
リサーチがめんどくさかったり、プラスアルファの出費となることがデメリットかと思います。
三角巾って?
次に、三角巾についてご紹介します。腕の骨折といえば、三角巾をイメージされるのではないでしょうか。
三角巾は、直角二等辺三角形の形をしている綿の布で、痛い方の腕を三角巾の真ん中に置いて包み、首の後ろで結び合わせて使います。病院の診察の際に巻いてもらうことがほとんどで、最初に長さの調整をしてもらって、腕を良い位置に固定することができます。

三角巾のメリット
診察のときに付けてもらえるため、腕の正しい位置を知ることができ、すぐに固定ができるので安心です。
三角巾のデメリット
(1)長時間の使用には不向き
ゴツッとした結び目が首の後ろに来やすく、長時間付けていると硬さのせいで、不快感や痛みが生じることがあります。
(2)首に負担がかかりやすい
腕の重さが首にかかってくるので、首が疲れやすくなってしまいます。首が痛いせいで猫背っぽくなることもあるので、負担を感じたら外すようにしましょう。
(3)一人での装着が難しい
一度三角巾を結んで固定すると、着脱がとても難しくなります。結び目を首にかける際、どうしても腕を上に上げないといけないため、痛みが発生することもあります。
(4)一人での調整が難しい
三角巾の長さを一旦固定してしまうと、ほどいて最適な長さに調整し、再度結び直す…ということがとても難しくなってしまいます。誰かにサポートをしてもらえる場合は、腕の位置に合わせて結び直してもらうなど、積極的にお願いしましょう。

まとめ
以上の比較から、私は骨折用アームホルダーをオススメしたいと思います。時代が進化している中で、三角巾も進化したイメージです。とても迷う…という場合は、ぜひ医師や理学療法士に相談してみてください。体調や快適さを考慮し、最適な選択ができますように!ご自身の回復にとって最善の選択ができることを願っています。
最後に
冒頭でご紹介した通り、わたしは「骨折の方のための服を研究・制作」しています。KIRARERU (着られる) というブランドを立ち上げ、骨折の方向けのお洋服を開発し、販売しています。
最初は服だけを制作していましたが、お客様に「アームホルダーもあったらいいのに」というお声をいただいて、アームホルダーもお作りするようになりました。ネイビーのお色でお洋服に合わせやすく、軽いのが自慢のアームホルダーが出来上がりました。
もしよろしければ、Amazon や 楽天、Yahoo ショッピング にも出店していますので「KIRARERU アームホルダー」で検索してみてください。 最後までお読みくださりありがとうございます!
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