こんにちは。骨折の方のための服を研究・制作している、デザイナーの小瀧です。
骨折でアームホルダーを着用されていると、こんなお悩みありませんか?「いつもの服が着られない…」「アームホルダーをしているとフード付きのパーカーが着られない…」「大きめの服を着ると布がシワになって邪魔…」など、アームホルダーを装着することで発生する服の問題点があるのです。
今回は、アームホルダーを快適に着用するためのオススメの服や、着脱の際の注意点をご紹介したいと思います。

オススメの下着
まずはオススメの下着からご紹介したいと思います!
男性向けの下着には、タンクトップがおすすめです。ノースリーブで腕を通しやすいのが特徴です。最初に痛い方の腕を通し、続いて頭、さいごに動く方の腕…と、順番に着ることができるので比較的かんたんに着用できます。伸びる素材なのも嬉しいところです。
女性向けの下着には、ホックが付いていないタイプのブラトップや、カップ付きのキャミソールなどがオススメです。頭から被ることも、足の方から着用することもできるため、片手でも着ることができます。ピッタリとしたサイズではなく、いつもよりワンサイズ大きいサイズがあるとより安心です。
オススメの服(上着)

春〜夏の暑いシーズン
骨折でアームホルダーを着用している人にオススメの服は、袖口とアームホールが大きめの半袖Tシャツがおすすめです。いつも着ている服より少しゆったりとしたサイズで、ストレッチ性があるカットソー生地だと、より着やすくなります。
秋〜冬の寒いシーズン
寒い時期は、Tシャツにトレーナーを重ね着したり、下着の上に厚手のフリース素材や裏起毛素材のトレーナーを着るのがオススメです。冬は特に「フード付きで首まで暖かいパーカー」が着たくなりますが、注意が必要です。
アームホルダーを首からかけるとどうしても首辺りがごちゃついてしまって、フードをどう動かせばいいの…おさまりが悪い〜!と、イライラしてしまいます。不要なストレスを感じないためにも、フード付きの服は避けたほうが無難です。首元はマフラーを巻くなど、アームホルダーを着用した後に保温アイテムを追加するようにしましょう。
着脱の際の注意点
実は、着る時よりも脱ぐ時のほうが大変です。焦って慌ててしまわないよう、時間的にも心的にも、十分なゆとりを持って挑みましょう。
◎着る時
痛い方の腕からゆっくりと袖を通し、頭を通して、動く方の手を通します。頭を通す際、グッと生地を引っ張る必要があるので、焦らず、痛い方の腕に負担がかからないように注意しながら着用しましょう。
◎脱ぐ時
脱ぐ時は、動く方の手で裾をまくり、まずは頭を抜きます。そして動く方の手を袖から抜いて、最後に痛い方の腕を抜きましょう。順番を間違えると「脱げないかも!?」とパニックになってしまうので、「大丈夫。脱げる。」と深呼吸をして、落ち着きながら脱ぐようにしてくださいね。
オススメしない服

長袖シャツは、ギプスが袖を通らなかったり、生地との摩擦で痛みが生じてしまうこともあるため、無理して着ないようにしましょう。着れたとしても脱げなくなってしまう恐れがあり、結果として服を切らなくてはならない…など、悲しい展開になってしまいます。
両手を使う必要があるファスナー付きの服や、ストレッチ性が無い服なども、安全に着脱できなかったり想定外に時間がかかってしまい、ストレスの原因になりかねないのでオススメしません。
途中でご紹介したように、フード付きの服も避けるようにしましょう。アームホルダーの着用も難しいですし、生地のおさまりが悪く、着心地が悪くなってしまいます。
着やすい服とアームホルダーで骨折を早く治す
早く治すための過程で一番大切なのは「痛みが出る動きをしないこと」です。服の着脱もできるだけ腕を動かさずに行えると理想ですね。そして日中はアームホルダーでしっかりと腕を固定して守ること。この2つがとても重要です!

まとめ
骨折の完治までは3か月〜2年と、部位や症状によりさまざまですが、毎日の着替えのストレスはできるだけ削減し、アームホルダーと相性のよい服を探して、快適に過ごすようにしましょう。
最後に
冒頭でご紹介した通り、わたしは「骨折の方のための服を研究・制作」しています。
KIRARERU (着られる) というブランドを立ち上げ、骨折の方向けのお洋服を開発し、販売しています。 上記に挙げたような着替えの問題を解決すべく、安全に着られてパッと脱げる、アームホルダーとも相性の良い服をご用意しています。KIRARERU の服だと「余った生地がモタつく」などの悩みも軽減されるため、オススメです。
もしよろしければ、Amazon や 楽天、Yahoo ショッピング にも出店していますので「骨折 服」などで検索してみてください。
最後までお読みくださりありがとうございます!
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